はじめて本気で告白してフラれた時、

私は「それも仕方ない」とは思いました。

まぁ、想定の範囲内です。

「そうだよね」と言って帰りました。

帰り道泣きました。

その彼と、これが会うのが最後だろうと言う時、もう一度だけと、食事に誘いました。

断られました。

何かあるのかと言うと、趣味に忙しいと言うのです。

そりゃぁ、好きでもない女と時間を過ごすより、好きな事をしたほうが有意義です。

その物は私も知っていました。

だから、「それ知ってる。面白いよね」とだけ言って去りました。

たぶん、泣かなかった……のかな? ちょっとだけ、です。

彼が最後に、少しだけおどろいたような顔をしていたのが印象的です。

まぁ、それでも食いついてくる女が多かったのかもしれません。

しばらくして別の飲み会で、なぜだか彼の話が出ました。本人はいません。

私は、彼もきっと、そのうち結婚するのだろう。と考えました。

もし、彼が女とうまくいかなかった時、「女より趣味を優先させる事」に同意した私がいた事を、ちょっと思い出して、惜しい事をしたな。と1回でも思ってくれたらいいな。とは思いました。

もう会うことはないけれど、彼は思う存分、心置きなく趣味に没頭できているでしょうか?

それは、彼が自分に返る時間なのです。

私はその時間を、奪うような真似をしなくて良かったな、と。

それだけは誇れる気がするんです。

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